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愛犬家の皆様

愛犬との暮らしのなかで,困ったことや,疑問に思っていることはありませんか?人間の赤ちゃんを育てる場合,生まれる前から講習会があったり,生まれてからも市役所や子育て支援センター,地域の集会所などで,保健師・保育士・カウンセラーなどのプロフェッショナルが,子育てに関する相談を受け付けています。そして,同じような月齢の子どもやそのお母さんたちとふれあい,悩みを相談したりできます。

しかし,犬の場合,家族に迎えるときには1冊の説明書もついてきませんし,行政に問い合わせても日常の育て方やしつけなどの悩みに答えてくれるところはありません。また,地域によっては未だ犬の教育や医療にお金をかけることに,抵抗のある方も少なくありません。

PAL(パル)は,『犬版:子育て支援』として,公園や公民館などの公共施設で,一般家庭で暮らす愛犬に最低限必要な,しつけの基本を身につける教室や,愛犬とのくらしに関する個別相談会を開催しています。子育てといっても,子犬から老犬まで,しつけや健康管理,お手入れ方法まで,犬に関するありとあらゆるご相談を受け付けています。

ひとつだけ,受け付けていないご相談があります。それは,『もうウチでは飼えなくなったから新しい飼い主を探してほしい』です。一度,家族の一員として引き受けた命です。愛犬の一生はあなたが看取ってあげてください。飼い続けられなくなってしまうほど手に負えなくなる前に,問題が大きくなる前にご相談いただければ,必ず道はあると思っています。

犬との暮らしで大切なこと

PAL(パル)では,犬と共に暮らし,犬にしつけをするうえで大切なことを以下のように考えます。

犬は家族の一員だけど・・・

家族の一員として我が家に迎えた愛犬。もしかしたら,あなたにとっては人間の我が子よりカワイイかもしれません。目に入れても痛くない孫のような存在かもしれません。 『犬』と『人間』は同じホ乳類ですが,身体の形が全然違います。似ているところもたくさんありますが,物の考え方も人間とはちょっと違うのです。

犬は日本語をしゃべりませんが,『犬語』を話します(ちなみに,犬語は世界共通です)。なんと,『犬語』は吠える声だけでなく,頭の先から尻尾の先まで,身体全部を使って話す『ボディーランゲージ』も含まれるのです。

この『犬語』を飼い主さんが誤解していたり,知らないことで,愛犬の発している「犬の気持ち」に気づいてあげられず,『ウチの犬はいうことを聞かない!』と,一方的に決めつけてしまい,しつけ(ときには一緒に暮らすことまで!)を諦めてしまうことにもなります。

また,身体の仕組みの違いから,人間とは必要な栄養素のバランスが違ったり,人間にとっては身体によい食べ物が,犬にとっては命を落とす「毒」になったりするのです。

そして,犬は全身を毛で覆われているため,皮膚も人間と若干違います。人間と同じ感覚でお手入れをすることで,かえって皮膚や毛を傷めたり,病気になることもあります。

こうした,『人間』と『犬』の『心』と『身体』の違いをきちんと知ることで,愛犬の健康を守り,心のすれ違いをなくし,意思の通じる関係を築くことができます。そして,愛犬にしつけを教えるスタートラインに立つことができるのです。

犬は家族の一員だからこそ!

そして,家族の一員だからこそ,もうひとつ大事なことがあります。犬社会では当たり前でも,人間社会ではタブーとされることを,飼い主さんが愛犬にさせないようにすることです。

犬は自分でしたウンチを持って歩くことはできません。飼い主さんが愛犬の代わりに拾って持ち帰り,人間社会のマナーを守る必要があります。

また,犬社会では自分が好きなところにオシッコをしても,咎められることはありませんが(他の犬に上書きされることはあります),人間社会の中では,人の家の前や門扉,電信柱や花壇などにオシッコをされると,嫌な思いをする人がいますし,実際に不衛生でもあります。

ウンチの放置の影で忘れられがちですが,街中に犬と暮らす人が増えた結果,いまやオシッコの処理も必要な時代になっています。なるべく迷惑にならないところを選び,ペットシーツを持参して吸い取ったり,消臭スプレーを掛けるなどオシッコの後始末も大切です。

そのほかにも,気をつけたいマナーはいくつかあります。家族の一員として,愛犬を立派な『社会犬』にするためには,飼い主さんが日々のフォローを欠かすことはできません。

立派な『社会犬』が増えることが,犬と出かけられる場所が増える・犬と暮らせる場所が増えるなど,犬との暮らしの世界を広げていくことにつながるのです。